うつ病に似ている病気

うつ病だと思ったら全然違う、というのもある。これらは症状がうつ病に非常によく似ているので、自分で見分けるのは難しい。

多くの人が医者に行かないが、医者に行く最大のメリットは「実はうつ病以外の病気だった時に教えてくれる」ことだ。もしうつ病じゃないのにうつ病の対策を取った場合、症状が改善しなかったり悪化したりする。
これらの病気を見つけるには、医者に診てもらうことが欠かせない。
 
 
躁うつ病、パニック障害、PTSDなどの障害
誤解が多いが、躁うつ病とうつ病は別の病気だ。躁うつ病では気分壮快でやたらと活動できる期間があり、単純なうつ病の治療をすると躁になった時に一層激しくなってしまう(だから自己診断だけで済ませてはダメだ)。
パニック障害、PTSDは最近よく耳にするが、これらは完全に独立した病気ではなくうつ病との併発があり得る。この見極めは医者に任せた方がよい。
 
 
甲状腺機能亢進症、低下症
甲状腺の機能が活発になって新陳代謝が良くなりすぎるか、逆に悪くなるか、という病気。
診断は血液検査で甲状腺刺激ホルモン(TSH)を見る。
 
 
慢性疲労症候群 (CFS)
疲れがメインであるものの「これが症状だ」というのが決まっていない病気。ストレス性なのかウィルス性なのかということさえ決着しておらず、診断法もない。「他の病気じゃなかったら、最終的に慢性疲労症候群」という消去法で決まる。
うつ病とは違って日内変動はなく、コルチゾール濃度は低い(こことかここ参照)。
詳しくはメルクマニュアルとか大阪大学とか。
「疲労外来」という専門の窓口を持つ病院もいくつかあるし、専門医もいる。

 
更年期障害
男女ともに起こりうる。根本的に体の中のホルモンバランスの変化が脳に影響しているので、ストレス対策だけをしても効果は望めない。
医者で更年期障害の対策をしよう。
 
 
薬の副作用
鎮痛薬とか抗生物質とか、とにかく書ききれないくらいの薬の副作用に「うつ状態」が含まれている。
メジャーなところではインターフェロン。単独で使えばうつ状態の発生率は 5%くらいまでだが、抗ウイルス薬のリバビリンを併用すると10%くらいまで上がることがあるそうだ。
他には血圧降下剤の「レセルピン」には「警告:重篤なうつ状態が現れることがある」と書いてある。血圧を下げるためにセロトニンとノルアドレナリン類を枯渇させる薬だからだ。

対策としては薬を検索して副作用を調べるか、薬一式を医者に持って行って副作用を聞くのが良い。


薬品や金属のアレルギー、中毒
割とレアケースだと思うけど、症状がうつ病と変わらないことがある。
例えば歯にアマルガム(最近使われない素材)が使われていると、溶け出した水銀による水銀中毒が起きることがある。実際にそんなニュースもあった。

血液検査で診断が可能。
 
 
Q熱
感染症。抗うつ薬が効かない人や慢性疲労症候群と見られていた人を調べたら Q熱だった、という例あり(こことかここ)。
専用の血液検査で調べる。治療は抗生物質。


これを読んで、どうも自分はうつ病では? と思った方へ:
確かめたい方→うつ病診断・チェック
何とかしたい方→うつ病回復マニュアル



 

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  | 2005年03月22日 17:37  | この記事のアドレス URL  |

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