抗うつ剤「自殺の危険性あり」 使用上の注意を改訂
刺激的なタイトルですが、そんなに怖くないニュースですので安心して下さい。
服用が自殺を促す恐れが指摘されている抗うつ薬について、厚生労働省が製薬会社に対して初めて、自殺する危険性を明記するよう「使用上の注意」の改訂を指示していたことが分かった。
対象となる抗うつ薬は12種類。特に子供の自殺衝動を引き起こすとされる「選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)」と呼ばれる一群だけでなく、医師が処方するほとんどすべての抗うつ薬が含まれている。
米食品医薬品局(FDA)は2004年10月、抗うつ薬の警告表示を米国内の製薬会社に指示していた。
(内容を保つように編集済み)
管理人より:
「対象となる抗うつ薬は12種類」 の内訳は
1 パキシル
2 トリプタノール
3 アモキサン
4 トフラニール,アナフラニール
5 アナフラニール注射液
6 テシプール,プロチアデン,スルモンチール,アンプリット
7 レスリン
8 ノリトレン
9 デプロメール
10 ルジオミール
11 テトラミド
12 トレドミン
(同じ番号で複数並んでいる薬は、互いに成分が同じ)
抗うつ剤のベスト3「パキシル」「デプロメール」「トレドミン」が全部入っています。
説明を読んでみましたが、「飲むと自殺しやすくなる」という簡単なものではないですね。ざっと要約しますと
パキシル・デプロメール・トレドミン
・18才未満は自殺しやすくなるかも?
・過去に自殺の考えがあった or 自殺をためした人、今自殺について考えている人への投与は慎重に。
(つまり、自殺の考えがない大人については心配ない)
特にパキシル
・妊娠中に飲むと子供が先天異常になりやすいかも?
その他の薬
・自殺目的で大量に飲む人がいるので、一度にたくさん渡さないこと。
・薬は急に止めない。徐々に量を減らすこと。
だそうです。
この件は 抗うつ剤で自殺衝動?監視強化へ の続報ですね。アメリカが「抗うつ薬って飲むと自殺する危険性が高くないか?」と調査を始めたのが約半年前。それ以前から18才未満については効かない割にリスクが高いということは言われていて、段々と「そんなに良い薬じゃないらしい」という流れになってきています。
その流れが日本にも来ましたね。
(ちなみに、アメリカでは「まぁ、そんなに危なくもないんじゃないか」という流れが出てきました)
オマケ:
厚生労働省は「1/13 の出来事じゃん。今さら騒ぐなよ」とのこと。
何で今ごろニュースが流れてるんでしょうね。
オマケ2:
製薬会社がやっているうつ病サイトと医者のうつ病本には絶対に載らないニュースだな…
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| 2006年02月09日 12:14 | | この記事のアドレス URL |
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