うつ病の磁気治療、効果は50%くらい(スイス)
経頭蓋磁気刺激(TMS)は患者の脳表皮を磁気で刺激する技術。磁気は頭蓋骨の下の2〜3cmだけに照射される。
うつ病だけでなく、神経病やパーキンソン病、複合的な硬化症、てんかん、慢性の頭痛などにも使用されている。ジュネーブ大学病院は、抗うつ剤や心理療法があまり効かなかった30人の患者に対して経頭蓋磁気刺激(Transcranial magnetic stimulation、以下TMS)の実験を行った。
結果、被験者の半数に非常に良い効果があり、患者は数カ月間安定した状態にある。実験を行ったラヒド・ファディ博士:
「この方法は世界中で何百回と使用されていますが、患者が亡くなった例は、たった7件だけです。亡くなった人々は、過去の手術などで脳の中に金属が入っていたなど、絶対にTMSを受けてはいけない人たちでした」(内容を保つように編集済み)
管理人より:
脳を直接刺激する療法は、大きく分けて
・電気けいれん療法(ECT) ← 日本でも自費で受けられます
・経頭蓋的磁気刺激法(TMS) ← 日本でも自費で受けられます
・迷走神経刺激療法(VNS)
・脳深部刺激療法(DBS)
があります。この2つ目の話です。
経頭蓋磁気刺激(TMS)については、当サイト(うつ病ドリル)の掲示板をご覧下さい。
経頭磁器刺激法による治療
日本でも受けられます(保険が効かないので自費ですが)。
カナダやイスラエルでは経頭蓋磁気刺激(TMS)が保険でカバーされているらしく、結構うつ病治療先進国なのかも知れません。
経頭蓋磁気刺激(TMS)など「脳を直接いじる」治療法は怖がられる(心理的抵抗が非常に強い)のでなかなか行われず、効果や副作用のデータが乏しいのが現状です。そのため各国から散発的に入ってくる情報が頼りになります。
データが少ないため、効果や副作用は症例ごとにかなり幅があります。今回のように「50%に効いた」という例もあれば、「80%はカタい」という例もあります。
参考:
最近では脳の深い部分に信号を入れる埋め込み手術の話がありました(うつ病の療法という訳ではないですが、うつ病への応用も可能だそうです)。療法の名前は「脳深部刺激療法(DBS)」、装置の名前(ジャンル名)は「ニューロモジュレーター」だそうです。
脳や脊髄にインプラント、神経障害を治療(上)
脳や脊髄にインプラント、神経障害を治療(下)
追記:
スイスではうつ病で精神科に通っている人は人口の5%もいるそうです。日本の5倍くらいでしょうか。といってもうつ病の人そのものが多いのではなく、「うつ病なのに医者に行かない」人が少ないのです。
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| 2006年03月10日 11:43 | | この記事のアドレス URL |
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