良い本ありました:今月の書評(2006年10月)
  【薬で治す そう と うつ の時代】
  【薬でうつは治るのか?】

最近出た本の中から、読んでみて「当たり」だったものをご紹介。
2006年の10月分です。


うつ病、うつの書評-薬で治す そう と うつ の時代薬で治す そう と うつ の時代
田島治著 2006.10.7 ごま書房

 本のタイトルから「うつ病治療に薬をもっと使え〜!」という、薬使用に消極的な患者に向けたイケイケ発想のメッセージかと思いきや全くそうではなく……。その点では期待外れでしたが、それ以上に得るものが大きい内容となっています。

 本書では、うつ病を主とする心の病の治療の過程で使用される薬の種類と量、摂取のタイミングなどを、ケーススタディーを交えながら丁寧に解説しています。「Aの症状の患者には○○(薬品名)をこのタイミングで25mg投与する。効果があれば徐々に減らし、なければ△△(薬品名)と切り替え……」など、素人にはチンプンカンプンな薬品名がたくさん出てくるものの、全体的に非常に読みやすいのが特徴。
 それぞれの薬の副作用も明記し「長い目で見れば自分の力で治す認知行動療法の方が(再発率が低く)分がある」など、必ずしも薬に頼った治療を薦めているわけでもありません。巻末では著者も参加した第一回日本うつ病学会総会(2004年7月開催)で交わされた「うつ病は薬でどれだけ治るのか」といった疑問も紹介しています。

うつ病、うつの書評-薬でうつは治るのか?薬でうつは治るのか?
片田珠美著 2006.9.21 洋泉社

 「うつ病患者の急増は世界的な傾向であり、日本もその例外でありえないのは当然である」という現状を踏まえた上で、作者は「うつは本当に薬で治るのだろうか?」という疑問を投げかけます。
 現在、うつ病は脳の病気と考えられ、この仮説に従って治療が行われるため、不足している脳内伝達物質を薬の投与で補う「薬物療法」が主流となっています。その一方で抗うつ薬に不信感を示す患者も増えているのはなぜか?を、さまざまな事例を取り上げながら解説していきます。

 副作用の少ない薬の登場で熟慮せずに処方する医師が増え、また薬に頼る医師は患者の話を丁寧に聞かない傾向があるのは容易に想像できます。「副作用を訴えたらそれを止める薬を更に処方された」というよく聞く話や、医師による診断ミスは起こりうることであり「本当にうつ病なのかを疑ったほうがいい」という警鐘も鳴らしながらも、薬の効果を全て疑いその使用を批判しているわけではありません。著者が問いかけているのは、医師を始めとする医療に従事する人たちの対応や患者自身の心得ではないでしょうか。
 よりよい治療の在り方を模索するためのヒントとして読むのをお薦めします。


森のモモ



 

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  | 2006年10月30日 20:44  | この記事のアドレス URL  |

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