良い本ありました:今月の書評(2007年1月)
  【うつにならないための脱ポジティブマインド】
  【ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか 感情労働の時代】

最近出た本の中から、読んでみて「当たり」だったものをご紹介。
2007年の1月分です。


うつ病、うつの書評-うつにならないための脱ポジティブマインドうつにならないための脱ポジティブマインド
堤大郎 2006.12.25 株式会社カナリア書房

 これはおもしろかった!1時間足らずで一気に読みました。

 主人公は有能で上司からの信頼も厚いOLのイマル。明確な目標を持ち、そのための努力を惜しまない真面目で一途な性格です。しかし、一つつまずくと何もかも嫌になって放り出してしまう悪いクセが……一本気な性格も裏を返せば融通が利かないだけ。おまけに視野が狭いため、気がつくと周囲からすっかり浮いてしまうのです。上司や同僚からの評価が気になり次第に自分を見失い始め、同時にうつ症状に陥ったイマルの運命は?

 主人公イマルについて、な〜んだ、ただの困ったちゃんかあ、いるいる!こんな人と思いますか? それとも何故かチクチクと胸が痛むような、気恥ずかしい思いを覚えるでしょうか? もしあなたが後者なら、この本は客観的に自分を見つめ直す格好の材料になるでしょう。本書ではイマルを通して、がんばること自体が目標になってしまい燃え尽きてしまうシステムを明快に描き、何が問題なのかを浮き彫りにしています。


うつ病、うつの書評-ひと相手の仕事はなぜ疲れるのかひと相手の仕事はなぜ疲れるのか
感情労働の時代

武井麻子 2006.12.30 大和書房
 
 タイトルの「感情労働」とは、マクドナルドやディズニーランドなどのスタッフに代表される笑顔を求められるサービス業のこと。ほかにも(古い言い方ではあるが現実として)“職場の花”扱いされる日本のOLや「白衣の天使」のイメージがつきまとう看護師など、自己の感情を偽ることを強いられる職業を指します。

 本書で特筆すべきは情報量の多さ。著者の豊富な経験や国内外の様々な事例を取り上げ、それぞれの職場で働き手の心が疲弊していく様子をリアルに描写しています。マニュアル化した感情労働を強いられるOLの苦悩を描いた小説(*1)など、参照されている本もぜひ読んでみたいと思いました。

 米国では「レジが混み合っている時に笑顔がなくても店員も客も当然」「(仕事とはいえ)笑顔の強制は人間性への侮辱」という考え方が主流だという記述を読むと、自分の中でくすぶっていた何かの正体が見えるような気がします。日本では特に、どの職業でも感情労働は必須。職場でうつ病を発症するのもいたしかたないことなのでしょうか。

(*1)夏石鈴子「いらっしゃいませ」角川文庫 


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  | 2007年01月31日 11:59  | この記事のアドレス URL  |

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