治すための心構え〜良い休養とは
うつ病回復に必要な心構えとは、一言で言えば「休養に専念すること」なのだが、それではあいまい過ぎてどうしたら良いのか分からない。
「良い休養」 を定義しよう:
- 脳の中にストレスホルモンがないこと
- 神経伝達物質や脳細胞を作るのに必要なアミノ酸が充分に補給され、活発な血の巡りによって脳の隅々にまで行き渡っていること
- アミノ酸がセロトニンやノルアドレナリンに有効に変換されていること(主に光と運動によって)。
うつ病の本やサイトでは、とにかく「抗うつ薬を飲んで休養せよ」と書いてあるが、それは「横たわっていろ」という意味ではない。休養=睡眠ではなく、休養=仰向けでもない。
自然治癒速度を最大にすることが、本当の休養だ。
日常での心構えをいくつか挙げておく。これらは、上記のようにストレスホルモンを減らし、脳の血の巡りを保つための心構えだ。
●不快な状況を避ける。嫌な人とは会わず、嫌な作業を避ける。とにかく、「好きでないことはしない」というくらいわがままで良い。あなたのうつ病を作ったのは「今までのあなたの普段の生活」だ。だからこそ、あなたの日常を切り替える必要があるのだ。
とにかく、扁桃体を興奮させるようなことから逃げること。
また、刺激物を摂るのもダメ。カフェイン、例えばコーヒーはコルチゾールを増加させてしまうので脳細胞が痛んでしまうし、興奮が続けば脳が休息することが出来なくなり、脳が回復する機会も奪われる。
●休養期間であることを決して忘れないこと。普段より能力が落ちて当たり前。あなたの活力はすでに切れたのだ。充電が必要だ。
今までの生活の結果が現在のうつ病なのだから、今まで通りの生活を続けている限りは決して回復できない。いわば「うつ病は生活習慣病」とも言えるだろう。
あなたが飲んでいる薬やサプリメントは、決して治療薬ではない(抗うつ薬を含む)。自然治癒をバックアップしているだけだ。だから、あなたは消耗ではなく回復しなくてはいけないのだ。回復速度が消耗速度を上回るように気をつけること。
● 焦らない。かつての能力や快活さがすぐに戻ると考えないこと。うつ病の回復期間はそれまでに受けた脳の損傷に比例する(具体的には、海馬の死滅によるサイズダウンの回復にはそれ相応の期間がかかる。小さくなった海馬を大きく戻すには、新陳代謝で脳細胞が新生するのを待たなくてはならない)。
焦りそのものがストレスホルモンを出させ、再び脳を損傷させてしまう。あなたの脳は必ず治るが、治ろうとして焦ると治りが遅くなる。ある意味、あきらめること。あなたは今、休むべき時なのだ。回復は休んでいる時にしか起こらない。現状を維持しよう、遅れを取り戻そうとすれば脳は回復する機会を奪われ、事態はさらに悪くなる。
● ジレンマを避ける。特に「動かなければいけないのに、どうしてもやる気が起きない」という状況が最悪。自分を追い込んでしまうからだ。
うつ病の間は意欲が切れるのは当たり前なのだから、やらなければいけないことを少しでも減らすこと。もしくは、とりあえず簡単な部分(今の気分でも出来そうなパート)から手を付けて始めてしまうこと。人間は一度始めたことに興味を持ち続ける「惰性」という習性があるので、それを利用するとジレンマから逃げることが出来る。
●新しいことに挑戦しない。新しい環境への適応というのは大きなストレスであり、それをきっかけにうつ病が悪化することはよくある。具体的には、旅に出たり引っ越したり転職したりしないこと。
●安心・癒しを求める。これは、癒しを感じてセロトニンが放出されると、その間は脳の細胞の新陳代謝が早くなるからだ。また、安心を感じている間は逆の感情(焦りや恐れ、怒りなど)を頭から追い出せるので、脳の損傷を防げる。
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| 2008年01月08日 20:05 | | この記事のアドレス URL |
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