8人に1人……うつ病と受診の現状
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「潜在的うつ病」と「うつ病の受診」についてそれぞれ調査したというニュースです。
12歳以上の一般生活者の12%、約8人に1人にうつ病・うつ状態の可能性があることが、ファイザーのインターネットで調査でわかった。
このニュースの元となったプレスリリースがこちら。資料(PDFファイル)はこちら。
これは一般の人4000人を対象にインターネット調査を行ったものです。
結果を簡単にまとめます。
- 全体の12%にうつ病・うつ状態の可能性があった(「うつ質問票(PHQ)」による判断)
- うつ病・うつ状態の人のうち、医療機関を受診したことがあるのは24%
- 受診について誰にも相談していない(自分で判断した)人が91%
- 誰にも相談していない人は受診率15%、誰かに相談した人の受診率は83%
- うつ状態なのに受診していない人へ、なぜ受診しないのか
行く必要を感じない……………44%
医療機関への不信感がある……20%
周囲に知られたくない…………15%
- 上記5.の質問で「行く必要を感じない」と答えた人の重症度
軽症…………62%
中度…………51%
やや重症……21%
重症…………25%
重症の人でも4人に1人は「医者に行く必要はない」と感じていることになります。
4.の質問に関して、鳥取大学医学部の中込教授はプレスリリースで、
「最も大切なことは、自分がうつ病かもしれないと感じたら、誰かに相談できる環境を創出すること」
「”うつ病は自分が患ってもおかしくない病気”と自分も周囲も理解している環境が早期受診につながる」
とコメントしています。
では、受診にこぎつけた人はその後どうなるのでしょうか。
同じくファイザーのプレスリリース「受診経験のある患者における受診行動調査」。元となる資料(PDFファイル)はこちら。
これは受診経験のある患者さん1000人を対象にした調査です。
- 最初に受診したのは
専門医(精神科や心療内科)………………53%
非専門医(かかりつけの内科医など)……45%
- 最初の受診から医療機関を変えたのは
専門医受診……………26%
別の専門医へ…………43%(変更した人全体で100とする)
非専門医へ…………… 5%
非専門医受診…………30%
専門医へ………………27%
別の非専門医へ………22%
- 治療を中断したことがある人は25%
- 中断したときに、症状が治まっていなかったのは41%
(理由)通院が面倒、通院するほどではないと思った、症状が良くならなかった、など
- 初診時に「うつ病・うつ状態」と診断されたのは
専門医……52%
非専門医…17%
- 処方されている薬のパターンで最も多いのは
専門医……三環系あるいは四環系+その他抗うつ薬+SSRI+抗うつ薬以外(胃薬など)
非専門医…抗うつ薬以外の単剤
- 治療の満足度には何が影響するか
《専門医受診》
施設の雰囲気・受診のしやすさ…30.5%
薬剤の効果…………………………29.6%
医師の病気の説明…………………25.0%
《非専門医受診》
医師の病気の説明…………………40.2%
薬剤の効果…………………………20.5%
- 受診までの期間が短いと満足度が高い傾向に
2.を見ると、うつ病でありながら「ずっと非専門医にかかっている」という人が2割以上いることがわかります。
8.を踏まえて、「うつ病治療においては、かかりつけ医の役割が重要である」とコメントされていますが、5.のように「かかりつけ医がうつ病を正しく診断できない」となるとなかなか早期発見・早期治療も難しいのではないでしょうか。
この病気は、判断力が鈍るのも特徴の一つです。
自己判断で「受診する必要を感じない」と思ったり、勝手に治療を中断したりせずに、まずは受診して客観的に判断してもらう。
そのうえで、医者の説明に納得できなかったり、判断が合わなかったりするようであれば医療機関を変える。
そのような患者側の工夫も必要かもしれません。
(本郷玖美)
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| | 2008年04月28日 16:30 | | トラックバック歓迎 (0) |
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