セントジョーンズワートはプラセボの 1.28倍以上効く、ただしどんな商品でもというわけではない
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セントジョーンズワートの効果について大々的な検証が行われました。
29の試験のレビューの結果、セントジョーンズワートの抗うつ作用はプラセボよりも優れており、標準的な抗うつ薬と同等とわかった。
また、標準的な抗うつ薬よりもセントジョーンズワートの方が副作用が少ないと考えられた。
元のニュース(英語)はこちら。
これによると、ドイツのミュンヘンでセントジョーンズワートの効果に関する29の研究(患者数合計5489人)が再検討されました。研究のうちプラセボ(偽薬)と比較したものが17、三環系や四環系、SSRIなどの標準的な抗うつ薬と比較したものが18ありました。
プラセボと比較した研究では、プラセボとセントジョーンズワートの効果の差は1.28倍〜1.87倍におよぶという結果が出ました。
標準的な抗うつ薬と比較した研究では、効果の差は1.00〜1.02倍にとどまりました。
重い副作用のために途中で研究を離れざるを得なかった患者は、抗うつ薬よりセントジョーンズワートのほうが少ないことがわかりました。
興味深かったのは、ドイツ語圏においてセントジョーンズワートの効果がより良好だった、という結果でした。
これについて上記のニュースでは、
・ドイツ語圏では医師がセントジョーンズワートを使うことも多い
・ドイツではハーブ製品における含有量などがより厳しくコントロールされている
という理由を挙げています。
また、次の2つを注意点として挙げています。
「セントジョーンズワートは他の薬の効果に影響するので、使用するときは必ず医師のアドバイスの元で」
「セントジョーンズワートの使用が正しいと証明されたわけだが、ただしこの結果は試験で評価された調製品にのみあてはまるものである。市販の製品は品質も内容量もかなりバラバラである」
日本では、2000年に厚生労働省から「セントジョーンズワートと医薬品の相互作用について」という通達がありました。
抗HIV薬・強心薬・免疫抑制薬・気管支拡張薬・血液凝固防止薬・経口避妊薬・抗てんかん薬・抗不整脈薬を服用している場合、セントジョーンズワートの摂取によって、その医薬品の効果が減少するおそれがあるとのことで、「医薬品を服用する際にはSJW(セントジョーンズワート)含有食品を摂取しないことが望ましい」と注意を促していました。
セントジョンズワートで小児のADHDは改善しないという報告もされており、セントジョーンズワートが精神疾患の万能薬のように考えるのは間違いであるということがわかります。
一応の結論が出た形になった、セントジョーンズワートの効果。
ですが、医薬品とみなされないだけに品質もバラバラなのが現実です。
安易に飛びついて失望しないようにしたいものです。
(本郷玖美)
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