うつと肥満とウォーキング

メタボリックシンドローム(メタボ)や肥満とうつとの間には、やはり関連があるようです。


メタボリックシンドロームとうつ病の関係明らかに

ほぼ同年齢(平均54歳)の男性323人を対象に行った研究の結果、メタボリックシンドローム患者がうつ病を併発している割合は、メタボリックシンドローム患者でない人の約2倍多かった。

この研究はフランスのグループが「Biological psychiatry(生物精神医学)」という専門誌に報告したもので、被験者323人のうち147人がメタボリックシンドロームと診断されました。
それぞれにうつ病診断テストを行った結果、うつ病と診断された人の割合は以下のようになりました。

メタボリックシンドローム患者…………15%
メタのリックシンドロームでない人…… 7%

また、うつ病と診断された被験者は、メタボリックシンドロームかどうかにかかわらず、体内の炎症反応の数値が高かったとのことです。

これに関して研究者は、「メタボリックシンドロームとうつ病のどちらが原因でどちらが結果なのかわからないが、メタボリックシンドローム患者は体内の炎症反応の指標が高い。メタボリックシンドロームによる体内の炎症反応がうつ病の原因となる可能性が考えられる」と述べているとのことです。


肥満とうつに関しては、このほかにもさまざまな報告がなされています。

多くの中年女性にうつ病と肥満が併存

40〜65歳の女性4641人を対象にした調査の結果、にうつ病を有する女性では、肥満(BMI30以上)の割合が2倍以上高く、肥満女性ではうつ病の割合が2倍以上高いことが明らかになった。
また、肥満の女性は運動量が最も少なく、体形に対する満足度も最も低かった。

この調査で、研究者は「うつ病と肥満には相互に関連性がある」とし、「体重が増加するとうつ病になりやすくなり、また、うつ病になると減量がより困難になる」と述べているとのことです。そして「肥満女性が自尊心を取り戻すためには、体重を減らすこと」とアドバイスしています。
ここでは肥満とうつのどちらが先か、ということは触れられていません。


また、こんな報告もあります。

読書と肥満とうつ傾向の関係

国際肥満会議での報告によれば、10年間にわたり6000人以上の統計をとった結果、肥満女性の約25%がうつ状態に陥っていた。肥満でない人では14%だった。
男性に関してはうつと肥満に相関関係はなかった。

2002年フランスの調査ですので、現在の日本とは状況が異なるかもしれませんが、男女差が見られたことについて、男性のうつ状態の人はヘビースモーカーが多く、喫煙による体重増加の抑制により肥満になりにくいため、としています。

また、日常よく読書をする女性は肥満になる確率が非常に低く、読書に肥満防止効果があるのではないか、と報告されているとのことです。

子どものうつに関しても、抑うつ度が高い子供ほど自分を太っていると見なしている傾向があり、実際に肥満傾向もあるというニュースがあります。

うつと肥満、どちらが先かはわからないにしても、どこかで連鎖を断ち切るためには、どうしたらいいのでしょうか。

やはり運動がいいようだ、というニュースがこちら
ここではウォーキングが効果的としています。その理由としては、

  • 脳内を循環する血液量が増加し、酸素や栄養素が脳に運ばれ、脳の新陳代謝が促進される
  • 全身の筋肉を使うので、運動をつかさどる脳の神経回路網と、関連する脳部位とが刺激され、種々の脳内ホルモンが分泌される
  • 脳の働きが活発になり、免疫力も強化された結果、健康な脳の状態を維持しようとする働きが生じる
  • 精神的効果として気晴らし効果、自己達成感を得る効果、自信をつける効果(自己効力感)がある

を挙げています。

うつ病患者には心血管疾患が多い理由として、うつ病患者は運動不足傾向があるためという研究結果(英語)も報告されています。


肥満とうつ、どちらが先かはわからないにしても、できることから始めてみてもいいのではないでしょうか。


本郷玖美

 

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  | 2008年12月01日 17:16  | この記事のアドレス URL  |

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