平成20年の自殺者統計発表

昨年(2008年)の自殺の概要が発表されました。

自殺の動機、最多は「うつ病」 警察庁まとめ

警察庁は2008年の自殺者の自殺の原因・動機や年齢、職業などの詳細を明らかにした。 原因・動機で最も多かったのは「うつ病」で、原因・動機が特定できた2万3490人の27.6%に当たる6490人にのぼった。

このニュースの元となる警察庁の発表資料(pdfファイル)はこちら

それによると、自殺者の総数は3万2249人で、前年から844人、割合にして2.6%減少したそうです。
男女別では男性が2万2831人と、全体の7割を占めています。
自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は25.3で、前年比マイナス0.6。
男女別では男性36.7(同マイナス1.0)、女性14.4(同マイナス0.3)となっています。


年齢別の状況
 (※カッコ内は前年比の増減率)

〜19歳……611人(+11.5%
20代………3438人(+3.9%
30代………4850人(+1.7%
40代………4970人((-2.5%
50代………6363人((-9.7%
60代………5735人((+0.4%
70代………3697人((-5.4%
80歳〜……2361人((-5.1%

50代が一番多く全体の2割近くを占めています。
次いで60代、40代、30代となっておりこの順位は前年と変わらないとのことです。

自殺率ではどうでしょう。
〜19歳……2.3(+0.3
20代………23.3(+1.3
30代………26.1(+0.7
40代………30.7((-1.2
50代………36.0((-2.1
60代………33.7((-1.3
70代………29.2((-2.1
80歳〜……31.4((-3.5

となっており、やはり50代の自殺率が高いものの減少傾向にあり、逆に若い世代で自殺が増加傾向にあることがわかります。
特に、「30歳代」は統計を取り始めた1978年以来、最多となったということです。


都道府県別の状況
自殺率の高い都道府県(3位まで)カッコ内は自殺率です。
1.山梨(41.1)
2.青森(36.9)
3.秋田(36.6)

自殺者の住所ではなく、自殺が発生した土地による統計のため、富士の樹海のある山梨県が突出して多くなっています。
逆に自殺率の低い都道府県は、
1.神奈川(20.4)
2.岡山(20.9)
3.愛知(21.0)
となっています。


職業別状況

1.無職者(1万8279人、全体の56.7%)
2.被雇用者・勤め人(8997人、同27.9%)
3.自営業・家族従事者(3206人、同9.9%)

この順位は前年と同じだとのこと。
無職者の中でも「その他の無職者」が8644人で全体の26.8%、次いで「年金・雇用保険等生活者」が5249人で16.28%となっています。


年代別自殺の原因・動機
全体〜19歳20代30代40代50代60代70代80歳以上
1位うつ病うつ病うつ病うつ病うつ病うつ病身体の病気身体の病気身体の病気
2位身体の病気その他の精神疾患統合失調症統合失調症多重債務身体の病気うつ病うつ病うつ病
3位多重債務その他の進路に関する悩みその他の精神疾患多重債務身体の病気多重債務事業不振その他の精神疾患孤独感
4位その他の負債失恋失恋夫婦関係の不和その他の負債その他の負債その他の負債家族の将来悲観その他の精神疾患
5位統合失調症統合失調症その他(男女)交際をめぐる悩みその他の精神疾患夫婦関係の不和事業不振生活苦家族の死亡家族の死亡

※3つまで複数計上

全体では「うつ病」が原因・動機のトップになっていますが、60代以上になると「身体の病気」が「うつ病」を上回ります。
また、若い世代の「失恋」、働き盛りの「多重債務」、年配者での「家族の死亡」など、年代ごとの特徴が浮き彫りになっています。


前年より減少したとはいえ、いまだ年間3万人を超える日本の自殺者。
有効な自殺対策のためには、自殺者の姿を正しく知ることが第一歩のような気がします。


本郷玖美



 

うつ病ドリル管理人のうつ病実体験から選びに選んだ、
世界最高品質レベルのサプリメントは ■サプリコーナー

うつ病のみなさんと共に選んだ、 ここでしか買えないお役立ち商品! ■商品一覧

うつ病、うつの症状・治療 うつ病、うつの診断・チェック うつ病、うつの回復マニュアル

うつ病の症状と
似ている病気

統計・データを使ったうつ病講座。

うつ病診断 x4

医者も使っている国際基準のチェックリストが3つ+1つあります。

回復マニュアル

すぐ使えて根本的なノウハウをまとめてあります。

( → この記事を引用・転載するには?

  | 2009年05月15日 20:44  | この記事のアドレス URL  |

似ている記事

■日本うつ病学会治療ガイドライン II.大うつ病性障害 が発表されました
■【告知】うつからの就職活動セミナー
■【告知】“うつ”復職支援フォーラム
■「うつ病の頭と体が気持ちよーく楽になるお茶会」
■1名無料ご招待「うつ病の頭と体が気持ちよーく楽になるお茶会(まだ仮称)」
■うつ病のリスクを減らす食生活はコレ!
■精神疾患と肥満、どちらが先?
■自殺予防週間、各県の取り組み
■続々と開発される血液検査でのうつ病診断
■ネットで認知行動療法
■職場にうつ病を打ち明けるか? アンケート結果
■告知「脳と栄養のシンポジウム」
■抗うつ薬、最近の動き
■血液検査でうつ病診断
■遺伝子で決まる? 不眠・うつ・プラス思考の傾向
■SSRIで攻撃性が増す?
■パパのメンタルヘルスは息子の将来を決める!?
■平成20年の自殺者統計発表

続きは → コーナー全記事リスト




■うつ病の深い情報はメルマガで
この記事は気に入って頂けましたか? もっと深ーいうつ病情報は、当サイトのメール会報(メールマガジン)に登録された方にだけお送りしております。
うつ病の本の新刊や、うつ病用ツールの新製品などのプレゼントも行っています。

日本で発行されているうつ病のメールマガジンでは読者数1位です。
読者登録は無料です → もっと詳しく&バックナンバー
メルマガ購読・解除 ID: 135145
うつ病ドリル 〜メキメキ治った!実践法〜
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ



トラックバック絶賛受付中!

このエントリーのトラックバックURL:
http://u-drill.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/2104