みんなのお便り&プレゼント当選者 その1(全3回)
■うつ病ドリルのお役立ちツールコーナー
CD、めがね、DVD、ノート、照明、PDF…
ここでしか買えない色々もろもろ!
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□■□ うつ病ドリル会報(メールマガジン) 2009年6月29日号
■う■ 発行部数:4374
□■□ 発行者:うつ病ドリル http://u-drill.jp/
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ども!
先に言わせてください。
みんな本当に本当にありがとう!
━━━ 今週のもくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●みんなのお便り&プレゼント当選者 その1(全3回)
●今回の更新
●編集後記 「精神的に柔らかい人は肉体も柔らかい」
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いきなり暑苦しくてごめんなさい。
いやね、前回のメルマガの本の応募、当選者選ぼうと思って
コメント見てたらさ、感動しまくってウルウルしちゃったわけ
なんですよ。
みんな必死じゃん!
そうだよな、別にうつ病になった方が悪いんじゃねーもんな!
医者の通りに薬飲んで直らないのはアンタのせいじゃないよ!
元気出せなんて無神経なことは言わないが、アンタは悪くないぜ!
10人だけなんて選べねーよ!
今回は10冊の応募に104通の応募ですよ。
倍率10倍超えてますよ。
でもどうしてもあげたい人が10人じゃおさまらない。
…で。
自分用にもらったサンプルの1冊も出しちゃおう。
あと本はあげられないけど QUO カード(お金の代わりに使える)も
あげるよ。
それで許してくれ!
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●みんなのお便り&プレゼント当選者特集 その1(全3回)
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では今回から3回に分けて、当選者のみなさんのコメントのご紹介と返信を
お送りします。
「自分は応募してないのに他人のコメントなんかなぁ…」と思ったあなた、
私もそう思っていましたが、実際に読んでみると闘病者の皆さんのためになる
ヒントやアイデア、有用な情報がいっぱいです。
プレゼント応募のためのコメントなんて…と思わないで、
普通の闘病相談だと思って読んでみて下さいな。
今回は5通をご紹介します。
---■■■
では1通目、埼玉県川越市の cray さん。
>このHPは夫がみつけました。勉強させていただいた夫
>は私にサプリとプロテインを飲ませてブライトライト
>なども用意してくれました。そのおかげで、最近は家
>事や散歩ができるほど回復いたしました。波があるの
>は仕方ないことですが良い方向にいけるように努力し
>ているつもりです。やっと頭も働くようになりました
>ので、夫たよりではなく自分で勉強させていただきた
>く、本を頂きたいです。
素晴らしい!
波はありますが、旦那さんが支えてくれることを信じて
ゆっくりやっていって下さい。
家事が出来ない日があっても良いじゃないですか。
旦那さんだって仕事が出来ない日もあるはずです。
おあいこです。
---■■■
2通目、北海道空知郡の かつを さん。
> 社員10名のソフト会社で役員兼プロジェクト管理者兼
> SE兼営業兼保守をやっています。3年前から当社の規
> 模にしては大型のプロジェクトを3件立て続けにやって
> いました(総額1億円弱)。
>
> ご多分にもれず,3件のうち2件が,度重なる仕様変
> 更・要望でスケジュール遅延,予算超過で顧客から強烈
> なプレッシャー受けています。自分以外のメンバー2名
> もうつ病発症。そして,とうとう先月,自分もうつ病の
> 診断を受けました。
> 診察に行く前は,焦燥感が強く,まったく仕事が手につ
> かない状態でした。「これはおかしい」と思い,ネットで
> うつ病を調べていくうちに「うつ病ドリル」に行き着きま
> した。
> 発症前はまさに,コンビニ弁当+カップ麺の食事&会社
> に泊まりこみで,硬いテーブルの上で寝袋で就寝という
> 生活でした。
> 今は,専門医の診察を受け,投薬と毎朝のプロテイン摂
> 取,栄養バランスに気をつけた食事,ビタミン類のサプ
> リメントでなんとか仕事ができる状態に回復しました。
> IT業界は特にストレス過多です。会社も設立2年目
> で,まったく順調ではありませんが,「働いている人が
> 心を病まない」会社にしたいと思っています。
>
> これからも,うつ病で苦しむみなさんに有用な情報をお
> 願いします。
>
> P.S.
> 「うつ病回復記」はとても参考になりました。自分の仕事
> 人生を見直すきっかけにもなりました。
> ありがとうございます。
うーん、なんだか管理人と似たような境遇で仕事をしていたんですね。
IT系の場合、作るものが形のない無形物であることが多く、
また発注側に「修正なんて、ちょっとパソコンいじるだけだろ?」
という意識もあるせいか、仕様変更からくるスケジュールの遅れや
予算オーバーは珍しくないんですね。
脳も体も食べたものからしか作られませんから、
コンビニ弁当やカップ麺で健康が保てるはずはないですよね。
それに硬いものの上で寝るということは常に不自然な姿勢で
寝ることになるので、筋肉が常に緊張して肉体的なストレスに
なります。
話が長くなりますので詳しくはこの後の編集後記で書きますけど、
肉体的ストレスと精神的ストレスは、実は脳に取っては同じなんですよ。
だから、肉体的な病気になった人でうつ病を併発する率が高いのも
不思議はないんです。
むしろ肉体と精神を分けて考える方が不自然なんですよ。
会社設立2年目、そしてこの景気となると楽観はできないと
思いますが、だからといってしかめっ面していればもっと上手くいかない
ので、どうか気楽にできる範囲で気楽に生きて下さい。
私のうつ病回復記からも、参考に出来るところがあればどんどん真似して
取り入れて下されば書いた甲斐があったというものです。
管理人のうつ病回復記
http://u-drill.jp/contents/flame_3.html
考えてみればね、人間って生きてる限り働くじゃないですか。
定年になった人だって、ほんの数ヶ月で隠居に飽きちゃって
働きたくて我慢できなくなって仕事を探したり自分で開業したり
しちゃうわけです。
つまり、本来仕事ってそんなに苦しいなんておかしいわけですよ。
そんなにしなくても良いんじゃないか? って考えると、
いろいろヒントが見つかるかも知れません。
「仕事は苦労して頑張るもんだ」ってのは、仕事が下手だった
先人が勝手に言ってるだけです。
かつをさんにはかつをさんのやり方があるはずなので、
ぜひ「無理せず素晴らしい人生」を試していって下さい。
---■■■
3通目、兵庫県姫路市の 雨上がりの夜空に さん。
なんか日本全国から応募があるのって、ネット時代って感じがしますねー。
> あまりシリアスになりすぎず、鬱病を「こんなものです」というスタン
> スで取り上げている態度に好感がもてます。サイトの維持は大変でしょ
> うが、毎回参考にしています。今回のNHK特集の案内も役立ちました。
分かってくれてありがとう!
そうなんです、それがうちのやり方なんです。
メンタル系の病気のサイトとかメルマガとか、あと患者支援団体とか
いろいろありますけど、なんかピンと来ないんですよね。
特に、なんかイヤな雰囲気が漂ってる団体っていくつかあって、
ああいうのって良くないと思ってるんですよ。
何かね、常に怒ってるの。
国が悪い、社会が悪い、偏見だ、とか。
でもね、そうやって自分でストレス作ってるのが良くないし、
そういうこと言ってると余計に周囲からの偏見が増える。
会にイヤな雰囲気が漂ってるから、会員間のやりとりも何か陰湿だし、
こんな所に出入りしたら悪化するんじゃ…と思ってたら
案の定、会員と会で小競り合い。
君ら、何のために集まってるの?
辛い苦しい言ってないでさ、具体的に何するの?
行政がどうとか言ってないでさ、本人に今なにしたら良いのか
教えてあげなよ!
…とまぁいろいろ思うんだけど、アツく語るのはあんまり私の
やり方じゃないので、うつ病の人のテンションに合わせて
流れるようにいろいろとお伝えして行きたいと思っています。
メルマガの会員数も順調に増えてるみたいなので、これも
みなさんのご支持を頂いているのだろうなぁと思っています。
特に、サイトをはじめた頃からは随分知識も増えて考え方も
変わって来たので、うつ病に関する知識の部分のコーナーは
大規模に変えようと思っています。
世の中全体も「薬さえのめば」から「薬だけじゃあねぇ」に
移って来ているので、そんな流れも取り入れようかなぁと。
ガミガミいわず流れるように、
精神論だけじゃなく裏付けを付けて、
一分野の専門家では作れないサイトをやっていこうと思っています。
それは期待していいよ。
どんどん期待しちゃって下さい。
---■■■
4通目。兵庫県西宮市の トオル さん。
> いつも楽しみに読ませて頂いています。
> ありがとうございます。
> 私事ですが、6/18に兵庫県から鳥取大学医学部病院精神科に
> 光ポトグラフィー検査を受けに行きます。
> 東京でこの検査をやっているクリニックでは、来年の5月まで
> 既に予約が一杯だそうです。
> この検査を知ったきっかけはあるニュース番組でした。
> うつ病と診断されたが長年良くならない→実は双極性II型障害だった
> という誤診事例も多くあるらしく、6年間うつ病と付き合って来て
> 何も変化が無く苦しみ、自殺ばかり考える日々もあり、
> この世から消えて無くなりたい、私には光なんかないんだなんて思う事が多くなり、
> 薬の処方の変化も無いので藁をもすがる思いで
> 「双極性障害である恐れはないですか?それも念頭に入れて治療、
> 薬の処方を一度お願い出来ませんか?」
> と主治医に尋ねた所
> 「その必要はありません。私の診断に不満があるならどうぞ他の病院に
> 行って下さい。うちでは必要無いと前から何回も言ってるでしょ」
> と突き放されてしまいました。
> この6年間の主治医との付き合い、信頼関係は音を立てて崩れ果てました。
> 長々と済みません。
> 何か良い情報を持って帰る事が出来ましたら、またご報告致しますね。
> これからも有益な情報を宜しくお願いします。
> ご活躍を祈念しております。
これからも有益な情報を…って、あなたの情報こそが有益じゃないですか。
鳥取大学でそういう検査をやっている、という情報が。
光トポグラフィーについてはうちの記事にも書きましたが、
http://u-drill.jp/archives/2009_04/16_180344.php
光トポグラフィー検査をご存じない方のために、
ちょっと鳥取大学医学部付属病院の精神科のサイトを見てみましたよ。
http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/index.php?view=2485
>NIRS脳計測装置(光トポグラフィー)
>近赤外線を用いた脳血流の測定
あ、あんまり詳しく書いてなかったので補足。
NIRS のメーカー(島津製作所)による説明
http://www.med.shimadzu.co.jp/application/other/t04.html
光トポグラフィーのメーカー(日立メディコ)による説明
http://www.hitachi-medical.co.jp/info/opt/index.html
脳のどこで酸素が多く使われているか、つまり脳のどの部分の活動が
活発かを画像で見る機械です。
うつ病では特定の部分の血流が落ちることが知られていますし、また
人によって別の部分に影響が見られることもあるので、精神科の
問診だけでなく脳を直接しらべてうつ病かどうか判断しましょう、
といったような使い方をします。
双極性II型、つまりうつ状態と軽い躁(ノリノリな気分)が交互に
出てくる病気の場合、うつ病と同じ処方で薬を飲んでいると
症状が悪化することがあるんですよ。
この話は今月のNHKスペシャル「うつ病治療 常識が変わる」でも
やっていましたね。
うつ病の診断でも本当は画像診断を使って欲しいのですが、まだまだ
ごく一部で実験的にやるくらいですね。
この画像診断、今年の4月から「先進医療」に指定されました。
試験的にやってみてもいいよ、というお墨付きです。
http://www.wic-net.com/search/search.cgi?mode=search&linktype=index&issue=1020&No=6
検査には神経の専門家の他数名の立ち会いが必須とされているので、
個人のクリニックではなく大きめの病院で行われるようです。
お値段は1回1万3000円くらいとか。
精度の方は7〜8割と言われています。
もともとうつ病と健康の境目に厳密な区別がない(なだらかなグラデーションで
つながっている)ですし、機械が自動で判定してくれるわけではなく
診察する側の熟練もある程度は必要でしょうから、精度8割って
結構なものだと思いますよ。
誤診率の新しいデータがすぐには出てこなかったのですが、4割とか5割とか
言われているみたいです。日本では自分で受診科を決めてからかかりに行くことが
多いので、最初に精神関連の科に行かないで内科とかに行くと、誤診率は
もっと高いみたいです。
※考えてみれば自分で科を決めてから受診って、自己診断を元に
後から医者の追認をもらうってことですよね。何か変。
脳の活動の結果が精神なのだから、問診だけで脳の状態を見るのって
不自然ですよね。
テレビが故障した時、テレビの画面だけみて故障を断定しないで、ちゃんと
テレビの裏側(中身の電子部品)を見ますよね。
脳に異常も、問診で外側だけ見ないで、ちゃんと中身見れば
いいですよね?
この辺は、まだまだ時代が追いついて来てないですね。
現在の主治医さんがどういう方なのか、今までの経緯も分からないので
何とも言えませんが、今回の光トポグラフィーが回復の契機になることを
お祈りしています。
---■■■
5通目、群馬県伊勢崎市の etuko さん。
コメントはありません。
ヨソのプレゼント企画ですと主催者を喜ばせるようなコメントを書かないと
外れるのですが、うちの場合は「うつ病で具合が悪すぎてコメントが書けない」
という可能性がありますので、コメントがない応募からでも当選者を選びます。
そういう人こそ今回のプレゼントの本が必要なはずですから。
以上5名の方にはすぐプレゼントを発送します。
あとの6名+QUOカード当選の方は次回以降のメルマガで
コメントと共に発表します。
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セロトニン等の材料=アミノ酸を補給して、
セロトニンとノルアドレナリンが増えるのを助けます。
http://u-drill.jp/archives/2005_03/28_213625.php
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●今回の更新
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前回のメルマガ以降にうつ病ドリルに掲載された記事です。
いやー、サイトを引っ越してから今まで、なかなか内部データの
引っ越しが終わらなかったのですが、つい先日やっと大まかな引っ越しが
終わりました。
というわけでライターさんに書いてもらってあった(溜まっていた)
記事をざくざくっとまとめて掲載しましたよ。
■SSRIで攻撃性が増す?
http://u-drill.jp/archives/2009_06/19_132753.php
最近各所で話題のこのニュース。
「薬害だ!」「陰謀だ!」などなど、ヒステリックな方もちらほら。
いやいやみなさん落ち着いて下さい。今まで10年以上に渡って
毎年数十万人が飲んできた薬で、「明確に薬のせい」となった
乱暴な行動がたったの4件ですよ?
はっきり言ってこの安全性、ものすごく優秀です。
しかも大人しい人に薬を飲ませたらたちまち凶暴化したんじゃなくて、
患者がアルコール依存症を併発していたり、
不注意な医者が SSRI の投与をいきなり中断したり
(SSRI をいきなり中断するとすごい症状が出るのは医者では常識のはず)、
「SSRI のせいで攻撃的になった」というより
「攻撃的になる条件の一つに SSRI が加わることがある」
という表現が正しい気がしますね。
■平成20年の自殺者統計発表
http://u-drill.jp/archives/2009_05/15_204451.php
>原因・動機で最も多かったのは「うつ病」
昨年の金融不安→不景気の流れから自殺者が急増するかと
思いきや、意外にも 2.6% 減少。
年齢層を見てみても、30代までは増加、40代以上は減少。
ここでちょっと気になるデータ。
内閣府が「自殺しようと思ったこと、ある?」と聞いてみたら、
「ある」って答えたのが一番多いのは30代。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-3.html
人間って20歳前後の時代を「一番よかった時代」として記憶するそうですが、
今の20代は生まれた時から景気が悪く、40代は日本が元気だった時代を
知っている世代、そして30代は「日本がだんだん落ちていくのを見てきた世代」
なんですね。つまり、30代が最もよく記憶している感覚は
「これからどんどん悪くなる」なんですよ。
ただね、これも「だから30代はダメ」とは言えないんじゃないかと思いますね。
昔みたいな大量消費+大量廃棄の社会はもう行き詰まりだから
リサイクル・循環型の社会にしていこうぜ、っていう発想が出やすいのも
30代なんですよ。だって「今までのやり方じゃダメだ」って身をもって
知っているわけですから。
■心と体の健康は密接に関連する
http://u-drill.jp/archives/2009_04/30_205646.php
>肥満者のほうが非肥満者より1.42倍うつ病が多い
>うつ病の高齢者は腹部脂肪を蓄積しやすい
肥満とうつ病、片方にかかればもう片方もついて来やすいということです。
■パパのメンタルヘルスは息子の将来を決める!?
http://u-drill.jp/archives/2009_05/29_183315.php
>父親の精神疾患は、子どもの行動や情緒障害のリスクを上昇させ
子供の思考と行動の最大の手本って親なので、
そりゃ親が精神疾患を持っていると子供も影響は受けますよね。
日本の研究では「影響は情緒や行動の発達の遅れとして出てくる」
だそうです。
砂糖を食べると元気がなくなる?
砂糖ってエネルギー源じゃなかったっけ?
常識のウソを見破れ!
http://u-drill.jp/archives/2008_11/20_142252.php
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●編集後記 「精神的に柔らかい人は肉体も柔らかい」
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またまた新田@うつ病ドリル管理人です。
昨日、子供むけサッカー教室をやっている人と知り合いました。
いつも笑顔で、「今度1年半かけて日本150箇所をまわるんですよ」
という元気いっぱいの人です。
http://ameblo.jp/o-shidokkan
で、この人がいつも幸せそう。もうメッチャ笑顔。
私の考えに「精神的に柔らかい人は肉体も柔らかい」というのがあって、
「何か柔軟体操やっているんですか?」と聞いてみたら
答えはやっぱり Yes。
「ブラジリアン体操をやってます」って言っていました。
あと、これからはじめるならヨガ、それもたまにではなく生活の一部として
ひんぱんにやるといい、と。
「精神的に柔らかい人は肉体も柔らかい」というのは
単純な比喩ではなくて、脳の構造から考えてもそうなんですよ。
脳の構造は…
・最も中心部が生命維持に関するところで、原始的な部分です。
・そしてヒトが進化するごとにその周りにかぶせるように脳が増えていって
・もっとも外側にあるのが、いわゆる人間らしい思考や感情を担当する大脳
という構造になっています。
で、脳の基本的な機能は、考えることではなく肉体のコントロールです。
心臓を動かしたり呼吸をしたり、「コップを取ろう」と考えただけで
胴体から肩、腕、指先までの無数の筋肉をコントロールしてなめらかに
動かす、という肉体のコントロール。
考えることって、意外に脳を使わないんですよ。
それよりも何かを聞いたり匂いを嗅いだりといった「感じること」の方が
脳の血流ってはるかに多くなります(つまり良く活動する)。
そして、レモンをかじったところを想像すればヨダレが出るし、
イヤな人のことを考えれば胃がキューっと縮まる。
つまり、脳は独立して動いているんじゃなくて、脳の活動結果は
肉体に現れるんです(だから仮面うつ病といって、うつ病の症状が
胃腸の不調など体に出ることがある)。
身の回りにおしゃべりな人います?
その人、無表情で体も動かさずにしゃべりますか?
会話が賑やかな人は体もよく動きますよね?
身の回りにスポーツマンいます?
その人、いっつも落ち込んでます?
行動的だったりちょこまか動き回ったりしてますよね?
そう、体の活動を上げていくと脳の活動も上がってくるんですよ。
…ここまで書いて、こっそり本音言っちゃいますケド…
実は、認知行動療法よりも、毎日ちゃんと柔軟体操やった方が
うつ病には良いんじゃないか、って考えはじめてます。
あ、言っちゃった。
というのは、認知行動療法ってのは「考え方を自分で治す」方法。
脱落率が非常に高い。
まず、うつ病で思考が鈍ってるんだから、自分で自分の考えを治すのは根本的に
無理、というのが1つ。
次に、自分で自分の考えにダメ出ししているうちに気が滅入る、というのが2つ目。
今まではうつ病の再発防止としてはほぼ唯一くらいに考えられているのですが、
脳の働きについていろんな本を読んだり人に会ったりして考えた結果、
「体と脳がつながってるなら、考え方を直すには体を調整する方が理に適ってる」
という結論になりました。
この辺の考え方はうちで紹介してるカウンセラーさんに書いてもらった
この PDF の考え方でもありますが
http://u-drill.jp/archives/2009_06/22_192759.php
このアプローチってかなり先鋭的なので、まだ認知度は全然ありません。
でも、うつ病とは何かを突き詰めれば、いずれ必ず主流になるしかない、
という確信があります。
具体的には、体の活動量というより、肉体的リラックスと肉体的柔軟性、
そしていかに繊細な動きができるようになるか、というところを上げていくと、
脳の活動の偏りも是正されるし、脳の活動量も上がってくる、つまり
落ち込んで停滞し、堂々巡りするような考えもなくなってくる、
という考え方です。
健療施術院の鈴木さんも
「体が健康ならうつ病にならない」
とお考えだそうです。
健康ってのは、単純に健康診断で数値が良いという意味だけじゃなくて
関節の柔らかさ(可動域の広さ)、筋肉の柔らかさを含みます。
そんな話を次回からちょっとずつ書いていきますね。
ではまた次回!
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すぐ使えて根本的なノウハウをまとめてあります。 |
| 2009年06月29日 17:27 | | この記事のアドレス URL |
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