職場にうつ病を打ち明けるか? アンケート結果

「職場のうつ」に関するアンケート調査の結果が2種類公開されました。

QLife、『職場のうつ、“偏見と本音”調査』を実施

病院検索サイトを運営するQLifeが、『職場のうつ』調査を実施し、「偏見と本音」編の結果を発表した。回答者は全国の上場企業勤務者300人。

このアンケートの結果(pdfファイル)はこちら「偏見と本音編」
なお、この調査では「意図的に患者比率の高い母集団を形成した」とあります。
以下、大まかな結果を見ていきます。

「うつ病と診断されたことがなく、自分でもうつ病と疑っていない人」への質問「自分がうつ病になる可能性はあると思うか」で「大いにorややある」と答えた人の割合は、
近親者にうつ病治療経験のある人……48%
近親者にうつ病治療経験のない人……26%
となっており、実際に患者に接した経験のある人ほど「うつ病は身近な病気」と考えているようです。

また、このコーナーでも以前取り上げたSSRIで攻撃性が増すとの報道に関して、現在うつ病で通院中の人の53%が知っていましたが、うつ病の経験がない人では10%の認知度にとどまりました。
「知っている」と答えた人のうち、恐怖を覚えたと答える人が4割以上にのぼり、未治療(うつ病と診断されたことはないが、自分ではうつ病を疑っている。あるいはうつ病と診断されても通院などの治療を行っていない)の人に恐怖感が強い傾向がありました。

「職場にうつ病への偏見があると思うか」との質問には男性の6割以上、女性の7割が「大いにorややある」と回答。「大いにある」と答えた人は、女性では27%にのぼりました。
うつ病の経験別では、通院中の人の82%、未治療の人でもほぼ8割が「大いにorややある」と回答。
比べて「過去に通院」の人ではその割合が低く(それでも7割を超えますが)なるため、「偏見が少ない(と本人が感じる)職場にいる患者の方が、快復しやすく治療終了しやすいのかもしれない」との分析がされています。

また「うつ病の人とは一緒に仕事がしにくいと思うか」という質問に「しにくい」と答えた人の割合は、うつ病経験のない(未治療+近親者が治療+全く経験無し)人で49%。過去に治療経験のある人でも43%、現在治療中の人でも29%になりました。
ここでも「未治療」の人では「しにくい」と答えた人が6割を超え、うつ病への過敏とも言える反応がうかがえます。
一緒に仕事がしにくい理由を問う質問では、「気を遣わなければいけない」という回答が突出して多くみられました。

うつ病に関する理解が深いはずの人でも「一緒に仕事しにくい」と答えていることから、うつ病の人がスムーズに仕事できる環境をつくるには、理解を進めることからもう一歩進んだ「接し方のガイドライン」の認識が必要かもしれない、とこのレポートは述べています。


もう一つ、同じ機関が行った調査のニュースがあります。

うつ病患者の8割が会社に告白、「打ち明けて良かった」が7割

QLifeは職場のうつに関する調査結果を発表した。それによると、現在うつ病で通院している患者の79%が、上司や人事に自身の病気を打ち明けていた。

こちらのアンケート結果(pdfファイル)はこちら「職場への打ち明け編」

これによると、「親しい友人に打ち明けたor打ち明けると思う」率が高いのは女性および若い世代で、30代では73%。
現在通院中の人の87%が実際に「親しい友人に打ち明けた」と回答しています。

「上司や人事に打ち明けた」率は30代で56%、50代で47%。こちらは「友人」とは逆に、男性に打ち明ける率が高い傾向がありました。
現在通院中の人で「上司や人事に打ち明けた」のは79%。高い数字のように思えますが、「5人に1人は職場に言わないまま治療中」とも考えられます。

「職場内の同僚に公言したorすると思う」人は、男性で38%、女性で29%。現在通院中の人でも打ち明け率は44%と、友人や上司に比べて低い数字となっています。

「同僚に公言した」際の周囲の反応を問う質問の回答は以下のようになっています。
 理解を示してくれた……29%
 大きな反応無し…………29%
 驚かれた…………………16%
 理解されなかった………13%
 理解と無理解の両方……11%
 休むよう言われた……… 8%

しかし、実際に公言した人の71%が「公言して良かった」と答えており、「良くなかった」の11%を大きく上回っています。
理由としては「仕事量や責任が減った」「休みやすくなった」「病気を隠す気苦労が減った」「周囲が理解してくれた」の4系統に大別できるということです。

しかし、「職場でうつ病になった人の何割が公言すると思うか」という質問では、通院中・過去に通院・未経験などを問わず「0〜3割」の回答が7割以上あり、「うつ病は公言が難しい」とのイメージが固定していることがわかります。


公言経験者が半分に満たないにもかかわらず、その7割が「公言して良かった」と答えているということは、患者自身の心中の抵抗が強いと考えられます。
レポートでも提言されているように「適切な公言ステップ」を導入することができれば、「一緒に仕事しづらい」と考える同僚にとっても、「公言しづらい」と考える患者自身にとっても、楽になるのかもしれません。


本郷玖美

 

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  | 2009年08月21日 17:47  | この記事のアドレス URL  |

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