ネットで認知行動療法
認知行動療法はインターネットを介したものでも有効、というニュースです。
イギリスでうつ病患者297人が参加した試験の結果、インターネットを利用した認知行動療法はうつ病の改善に有効であることがわかった。
このニュースの元となる論文のサマリーはこちら。
なお、認知行動療法について説明した読売新聞のサイトはこちらです。
この試験では、297人のうつ病患者(ベックのうつ病尺度=BDIスコアで14以上)を
の2つのグループに分け、4か月後と8か月後にそれぞれ回復の度合いを調べました。
その結果、改善した人(BDIスコアが10未満になった人)の割合は
と、ネット上で認知行動療法を行ったグループの方が、8か月にわたって回復率が高かったとのことです。
この試験結果に関して、「インターネットを介したこの方法によって、認知行動療法へのアクセスがより広がるだろう」としています。
以前取り上げたニュースに「SSRIで成人の自殺リスクは低下、思春期若者の自殺リスクは上昇」というものがありましたが、アメリカではそのような傾向に対してFDA(米国食品医薬品局)が再三にわたって強力な警告を発したがために、うつ病の診断や治療が減っているというニュース(英語)がありました。
心的外傷を受けた若者には認知行動療法がベストという報告もあり、効果的であるとわかっているにもかかわらず、あまり広まっていない認知行動療法。
自殺リスクや副作用を恐れて治療そのものをやめてしまうのではなく、こういった別の治療法もちゃんと選択肢として選ぶことができるようになるには、ネットを介した認知行動療法は有効かもしれません。
(本郷玖美)
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| 2009年09月15日 15:12 | | この記事のアドレス URL |
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