(コラム)ポジティブ・気楽に考えたいけど難しい!というときの対策。

カウンセラーの粟野 剛さんによるコラムです。


心に関する本などを読んでいると、「ポジティブに考えましょう」「気楽に考えましょう」ということがよく書いてあります。確かに、ネガティブな考えや凝り固まった考えにこだわり続けるより、ポジティブな考えや、気楽な考えにも目を向けてみる、というのはゆううつな気分を解消するために有効です。


でも!このポジティブに考える、気楽に考える、っていうのは実はけっこう難しいんですよね。ポジティブに考えましょうよ、って人から言われたり、本で読んだりしても、「それができれば苦労はしないよ〜!」というケースも多かったりします。また、無理にそういう考え方をしようと頑張ってしまって、ますますストレスが溜まって疲れてしまった、なんて経験をお持ちの方も、このサイトをごらんになっている方の中にはいらっしゃるかもしれません。


今回は、「○○という考え方をしたいけれどもできない!」というときに使えるちょっとしたテクニックのご紹介です。ネガティブな方向に心が引きずられているときには、どうしても体が硬くなったり呼吸が浅くなったり、ということが起こります。その体の反応を変えていくことによって、ポジティブな考え方、気楽な考え方も受け入れやすくなる、という仕組みを使っています。

<<手順>>

@ そういう考えをしたいのにできない、という考えをあえて5回ほど口に出してみましょう。例えば、体調が悪く仕事を休んでしまったときに、「たまにはのんびりするのもいいよね」と思いたいけど思えない、というときは、「たまにはのんびりするのもいいよね、たまにはのんびりするのもいいよね、、、」と唱えてみる。前向きな課題に対して、「とりあえず挑戦してみようよ」と思いたいときには、「とりあえず挑戦してみよう、とりあえず挑戦してみよう、、、」といった具合です。

A 5回唱え終わった後に、自分の体の様子をチェック。「○○という考え方をしたいけれどもできない!」というときには、体のどこかが硬くなる、違和感が出てくる、などの反応が通常は出ているもの。どんな反応が出てくるか?チェックしてみましょう。首が硬くなる人、肩が硬くなる人、胸が締めつけられる人、腰が痛くなる人など、反応は人によってまちまちです。複数の箇所に違和感がある場合も多いです。
※ 目に無駄な力が入っているとか、呼吸が浅く苦しくなっている、なんていうこともあります。ここは特に見落としがちなので、注意して観察してみましょう
※ 鏡などで自分の姿勢などを観察できるようにして、その上で行うことも、思わぬところに力が入っているのに気づくきっかけになったりするので効果的です。

B 違和感が出ている場所が分かったら、その違和感のあるところをほぐしてあげましょう。手でマッサージをする、さすってあげる、ほぐれるように動かす、、、方法は何でもかまいません。違和感のあったところがある程度ほぐれて、多少なりとも気持ちよくなればOK。ここは、丁寧にやるほど効果が高いです。

※ 目の無駄な力を抜きたい、という場合は、まぶたをぱちぱちしてみたり、目を上下左右に動かしてみるようにすると効果的です。呼吸が苦しい、という場合は、どうやったら気持ちよい呼吸ができるか?胸やおなかの回りをさすったり、いろいろ動かしたりしながら探っていくと良いでしょう。
※ 一箇所の違和感を取った上で、別の場所の違和感に気づくこともあります。こうした場合はそこもほぐしてあげましょう。

C 体がほぐれて、違和感がラクになったな、と思ったら、最初に唱えた言葉をもう一度唱えてみてチェック。以前よりもラクに、そのポジティブな考え方や気楽な考え方ができるようになったら、おめでとうございます!成功です。


多くの場合はこの方法により、ポジティブな考え方、気楽な考え方も比較的無理なく、ラクに受け入れるようになることができるようになります。どうしてもネガティブな考えから離れられない、、、という方にお勧めの方法です。是非一度お試しください。


粟野 剛

(リンク)粟野のホームページ
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  | 2010年01月04日 12:54  | この記事のアドレス URL  |

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